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現在進行の言語変化 Imma go / would of

Languages change and they keep changing. This is one of the few truisms about language ... (Jucker & Kopaczyk 2013: 1)


Kopaczyak & Jucker (2013) の冒頭はこのように始まる。よく学生から、今起こっている言語変化はありますか、と質問を受けるが、それほど山のようにある。Youtubeのショートでこちらの動画を見かけた。



I am going to go を I'm gonna go と省略するのは広く知られているが、現在ではさらに省略が進んで、口語では Imma go / Immana go となるという内容だ。


Googleで軽く検索をかけてみると、Imma go. はかなりの数のヒットがあった。スラングではかなり一般的になっているのだろう。


こうやって、字面で見ると、I'm gonna go と Imma go の間には大きな違いがありそうだが、実際発音に注目すると、それほど大きな違いがないように感じる。


やはり書き言葉は話し言葉よりもかなり規範的で、伝統的には書き言葉で話し言葉を書くことにはかなりの忌避があった。たとえば、現在ではかなり緩くなっているものの、大学のレポートなどでI don't know.やI wanna go. のような略語を用いるのも認められてこなかった。


大学のレポートはさておき、ネットやSNSなどの普及により、こういった口語(話し言葉)がそのまま表記されることも多くなった。全体的に、書き言葉のフォーマリティが下がっている、と考えることもできるだろう。


言語変化は話し言葉で始まることが多く、話し言葉で一般的になったからといって、直ちに聞き言葉でも定着するとは限らない。


このような言語変化は文法化と関わっており、be going to~が1つの文法的役割を担うようになり、どんどん形が簡略化されていく流れがこういう部分にも現れている。


Imma go の話を聞いて、先日、Amazonのレビューで以下のような文言を見かけたことを思い出した。





最初は単純なタイポかなと思ったが、実際自分で発音してみると、あれ、would have? となって検索してみると、実際多くの例が出てきた。Grammarlyのトピックとしても取り上げられていた。この記事自体面白いので、興味のある方はぜひ。



私はやはり文法変化に興味があるので、このような例に注意が向くが、単語レベルの言語変化になると本当に数えきれない数があるだろう。


参考文献

Jucker, Andreas H. & Kopaczyk Joanna. 2013. "Communities of practice as a locus of language change." In Joanna Kopaczyak & Andreas H. Jucker (eds.), Communities of Practice in the History of English. 1-16. Amsterdam/Philadelphia: John Benjamins Publishing Company.

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