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TOEICについて①

*授業中には


学生からよく受ける質問として、TOEICに関するものがある。


・TOEICは受けた方がいいですか?

・TOEICで何点とればいいですか?

・どうやって勉強すればいいですか?


といったような質問だ。ゼミ生など、ある程度知っている学生に聞かれれば、簡単に答えられるのだが、そうでない場合にはなかなか難しい。結局は場合によるのだ。


今回は①ということで、精神論から語ってみたい。


TOEICのために英語を勉強したり、スコアが欲しいと思うということは、何か目的があるはずだ。目標なんてものはなんでも構わない。ただ、自分が本当に強く望むものを設定しればよい。


・就活で有利になる点数が取得できればいい。

・学校で英語を教えたい。

・外資系企業でバリバリ英語を使って仕事がしたい。

・CAで接客で英語を不自由無く使いたい。

・とにかく英検1級、TOEIC900点取得したい。

・通訳翻訳家になりたい。

・研究者になりたい(プレゼんと論文執筆で不自由ない英語力)


多くの学生は、この「目的」をはっきりさせないまま、とりあえずなんとなくで「勉強した方が良い」と考えたりするので、当然やる気もたいして出ない。


就活で有利になればいいと考える人間と、通訳翻訳家になりたい人間が必要な英語力は異なるだろうし、英語(と付随する)知識としての種類も違うだろう。


人間はそれほど簡単に努力はできない。いや、むしろサボることのプロフェッショナルである。具体的な目標を明確に立てて、それに対する目的として努力すること(くらい)しかできない。


人間はこの具体的な目標を立てるのが嫌いだ。決めたら、やらなくてはいけなくなる。努力しなくてはならないのに、できなかったとき、できない自分と正面から向き合わなくてはいけない。正直苦しい。だからやりたくなくて当然なのだ。


ただ、この苦しみを引き受けずに、自己の成長などありえない。


苦しみなく成長するストーリーを聞いたことがある人もいるかもしれないが、それは世にいう天才とかいうもので、残念ながら私含めほとんどの人間は該当しない。忘れよう。


ちなみに、小中高でこの目標を立てて達成していくという一連の流れを身につけている人は、どんなことであろうが学習速度が速い。その後の人生で圧倒的な差がついてくると思いう。


結局TOEICの話はどこへいってしまったのか。


続編に続く。





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